腸内洗浄情報館

腸内洗浄やダイエット商品の中には「宿便が取れる」と書いてあるものが多いですが、健康食品やダイエットなどで使われる「宿便」という言葉は、腸壁にこびりついている便のことを指しているようです。
「宿便」という言葉は一般的にも広く浸透していて一見医学用語のように見えますが、実際には「宿便」という医学用語は存在しません。
つまりこれは民間レベルの言葉でしかないのです。
大腸は自在に動いている上新しい細胞に入れ替わる速度も速く、１日〜３日程度、腸壁の表面は新しい細胞と入れ替わってしまいます。
また、古い細胞は剥がれ落ちて便と一緒に排泄されてしまうことから、腸壁に便がこびりついて残ってしまうということはないのです。
宿便は大腸内の谷間に当たる部分に残る便という言われ方もしますが、大腸はぜん動運動などで、自在に動いており、同じ場所が山になったり谷になったりしています。
このため、大腸の谷になっている部分に便が残ってしまうこともありません。
宿便が出たと言われているものの多くは、腸内に残っていた滞留便や腸壁が剥がれ落ちたものだったりすることがほとんどです。
つまり一般的にダイエット商品などでいわれる宿便というものは存在しないのです。
ただし、便秘で何日も排泄されず腸内に残っている便を滞留便といいますが、これを宿便と表記している場合もあるようです。